ご注文はカフェインですか?

コーヒーは浅煎りで

第12回 朝日杯将棋オープン戦 準決勝 渡辺棋王vs千田六段

渡辺棋王が先手番で、相雁木という珍しい戦型に。

後手は右玉に移行し、先手は端を絡めつつ、右四間飛車に。

△3五歩▲同歩△1五香▲同香△3六歩と桂頭の攻めを見せる後手に対し、先手は堂々と応じ、桂金交換となるも、飛車を1筋に転換し、▲1一香成〜▲1二飛成と端の制圧に成功。

右玉は敵からの攻めが遠い分、自分の飛車を押さえ込まれると、一気に玉周りが薄くなる将棋なので後手もなんとか攻めを継続したいところ。

△8六歩▲同歩△6五桂▲6六銀と先手玉に迫って行く。

後手も丁寧に受けつつ、持ち駒をどんどん増やして行く。

▲8六桂打〜▲7四桂〜6二桂成と後手の飛車を受けながら守りを剥がして行く。

後手は苦しい局面が続き、95手目▲5四桂で決めに行く。

△同銀▲3二龍が決め手。

以下△5二桂打▲5三銀打△同玉▲4五桂打△同歩▲5四銀△同玉▲4三角打にて千田六段の投了。

105手まで渡辺棋王の勝ちとなった。

 

渡辺棋王の快進撃は止まることを知りません。

決勝が藤井七段との対局の場合、公式戦初手合いなので非常に楽しみです。