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第77期 名人戦 第一局 初日 佐藤名人vs豊島二冠

初名人を狙う豊島二冠と永世資格獲得まであと二期である佐藤名人のトップ同士のタイトル戦となった.

先手が佐藤名人で,▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7六歩△3二金▲7七角△3四歩▲6八銀△7七角成▲同銀△2二銀▲4八銀△3三銀▲7八金△6二銀で角換わり腰掛け銀となる.

▲4六歩△4二玉▲4七銀△7四歩▲3六歩△1四歩▲1六歩△7三桂▲6八玉△6四歩▲3七桂△6三銀▲2九飛△8一飛▲4八金△6二金▲9六歩△5四銀▲5六銀△3一玉▲7九玉△9四歩で定跡通りの駒組が続く.

▲4五桂で先手から仕掛けるが,すぐに△2二銀と壁銀を厭わずに銀を引く.ここで昼食休憩.

休憩明け後も30分程度考え,▲5三桂成と桂捨ての手順を選択.

△同金▲7二角打が構想手順で,△8二飛▲6一角成で馬を作ることができた.

ただし,この馬がすぐに働いては来ないので,▲3三銀と壁形を解消する.

ここで佐藤名人が1時間22分の長考の末,▲7一馬から△5二飛▲6一馬△8二飛と繰り返し,58手にて千日手が成立.

午後三時を過ぎていたため,明日の9時から指し直しとなった.

 

名人戦では2003年の第4局以来であった.指し直しは先後が入れ替わるのでどのような展開になるのか.