MacTex Mojaveでの環境構築 - ご注文はカフェインですか？

学術論文を書いたことがある人なら，一度は聞いたことがあるであろうTex.

Windowsユーザーならtexlive, MacユーザーはMacTexを使っている人がほとんどであると思う．

で，本題であるMojaveでのMacTex導入に関してであるが，結論から言うと

である．

MacOSは定期的にアップデートされるが，その度にファイルシステム(特に管理者権限周辺)はが変更され，Tex界隈はその対応に追われている．

今回俺が遭遇したエラーは以下．

** WARNING ** Could not locate a virtual/physical font for TFM "rml".

** WARNING ** >> This font is mapped to a physical font "HiraMinProN-W3.otf".

** WARNING ** >> Please check if kpathsea library can find this font: HiraMinProN-W3.otf

** ERROR ** Cannot proceed without .vf or "physical" font for PDF output...

これは，PDF出力時に日本語フォントをヒラギノ明朝を使用しているけど見つからないよ，というエラーである．

まず以下のサイトを参考にした．

どうやらHigh Sierraからフォントファイルが移行されてしまったため，改めてパスを設定しなおす必要があるらしい．面倒な．

まずはTexshopの環境設定でパス参照のディレクトリを確認．

大抵は/usr/local/texlive以下のディレクトリにある．

でまあなんやかんや見つけると，ある問題が発生した．

フォントファイルが'*.otf'ではなく'*.ttc'になっているのだ．なんでやねん．

もう一度Google先生に尋ねたところ，同じような境遇の方のサイトを発見．

殆ど同じトラブルに見舞われていて，やっぱり皆苦しんでいるんだなあと実感．

Latex本のサポートページからヒラギノフォントを使うための修正パッチが手に入るとのこと．

でも私の場合はそもそもがEl Capitan時代のMacTex構成なので，ファイルシステム全部移行しなければならなかったらしく，修正パッチの意味がなかった．

仕方ないので，一旦Tex関連のファイルを全てアンインストールし，MacTex2019を再インストールするはめになった．

とりあえず，備忘録代わりと，同じような内容で困っている人がいれば参考にしてほしい．