第60期 王位戦 第5局 二日目 豊島王位vs木村九段
封じ手は☗2四歩.二筋の歩を突き捨てた.
☖同歩☗5九金☖5七馬☗6八金左☖3九馬☗7三歩打☖7六歩打☗7二歩成☖7七歩成でお互いにと金を作って激しく攻め合う.先手の方が玉に近く大変か.
☗同金☖7二金☗6四桂打☖4二玉☗7二桂成☖3一玉と玉の早逃げ.後手の得意な展開になってきたか.
☗5六馬にて昼食休憩.
休憩明けは☖5五銀打☗6七馬☖3八桂成☗3四歩打☖4四銀☗5六銀と遊んでいた銀を活用して先手の模様が良さそう.
☖4六銀☗6八金☖2二玉☗1五歩☖同歩☗同香☖同香☗1四金打と一筋を無理やり食い破って挟撃体制を築く.
☖1一香打☗2三歩打☖同金☗2四金☖同金☗同飛☖2三歩打☗5五銀と飛車を見捨てて銀を立つ.後手は飛車を取ってしまうと必至が掛かってしまう.
☖4五歩打☗4四銀☖同飛☗3一銀打で決まったか.
☖同玉☗2三歩成☖同桂☗4四飛で後手は一手一手の受けになってしまう.
☖4三銀打☗6一飛打にて後手投了.
131手まで,先手の勝ちとなった.
中盤の難所が長く続いたが,豊島王位が丁寧に指し,逆転を許さない形に持って行った.
これで防衛王手となり,木村九段は苦しい戦いを強いられることになる.