2019 大相撲 初場所 2日目

稀勢の里、2敗目で引退王手。それにしても、上位陣の不安定さが目立つ場所になっている。

以下、感想。

貴景勝は安定感抜群ですね。岩友親方も仰っていたが、貴景勝にはあの突き押しの強さに、引きやいなしを入れてくるので、相手は全力で押し返せない、というのが貴景勝の強さの一因だと思う。明日以降も楽しみです。

栃ノ心、豪栄道は連敗で結構辛い。逆に錦木、北勝富士が大関連続撃破で三役も射程圏に入れてよい調子だろう。個人的には両大関にはきちっと切り替えて明日以降よい相撲を取ってほしいが、、、

高安も、結果は勝てたが、妙義龍が勝っていてもおかしくない内容だっただけに、まだまだ本調子とは言えない。先場所の勢いがないのは見ていて寂しい。

鶴竜、まさかの黒星。というより、御嶽海が良かったのだろう。立会いは五分だか、その後の動きですぐに下からハズを押し上げてそのまま土俵まで持っていった御嶽海の相撲が良かった。昨日の撃破もあってメンタル、フィジカル共に調子が良いのであろう。先場所は負け越してはいるが、高安、貴景勝には勝っているし、今場所の優勝は充分ありうると感じる。鶴竜は、一度負けるとそのまま崩れてしまう傾向があるので、不安である。調子が良さそうなだけに、メンタルで崩れて欲しくはないけれど、、

白鵬は危なかったが、あの土俵際の粘りは、やはり白鵬、という感じ。全勝優勝した9月場所も前半は今回のような内容もあったし、まぁ、不調ではないよな、という印象。上位陣が崩れている中、結びをキチッと締めたのは、流石大横綱である。

稀勢の里に関しては何をか言わんや、であろう。バタバタと慌てた相撲で、逸ノ城に難なく転がされる。なんだか、稀勢の里が周りの空気を澱ませている気がしてならない。長く大関に居すぎたのか、横綱という格に押し潰され、醜態を晒し、引退に追い込まれる。まぁ、稀勢の里が優勝した辺りの空気はおかしかったもんな。白鵬をヒール扱いし、ヒーローに担ぎ上げられ、優勝からの横綱昇進と、ベタな映画を見せつけられている気分だった。当時のことを振り返っても仕方ないけど、結果としてこうなってしまったのは周囲の空気が原因だと常々思う。

稀勢の里はどうするのでしょうか。明日は栃煌山との取り組みですが、はたして。