2019 大相撲初場所 初日
稀勢の里の進退のかかる場所が遂に始まった.
毎回のことであるが,優勝力士本命は栃ノ心にしている.
2番手に白鵬,それ以降は取り組みを次第である.
以下,初日の感想.
平成最後の初場所,初日に3大関・1横綱が敗れるという波乱の幕開けとなった.
先場所,優勝した貴景勝はしっかりと自分の相撲を取り切り,正代相手に完勝.調整は万全だと感じた.気質として,勝って奢らず,負けて悔やまずの力士だから,先場所は先場所と,割り切っているのであろう.
栃ノ心は元気がなかったなぁ,というのが感想.北勝富士は下からの突き押しを徹底していて,それに為す術がなかった.昨年の力強さがまだ戻ってきていない.横審の稽古総見もいなかったし,怪我の具合がよくないのも原因とは思うが...
豪栄道,高安はどうしたんだろうか.勝てない相撲ではなかっただけに,疑問が残る.豪栄道には見ていて覇気を感じなかったのはあるが,高安はインフルエンザの影響が残ってしまったのか?明日以降心配ではある.
一方,鶴竜,白鵬は盤石だと言っていいだろう.鶴竜は栃煌山の変化にしっかりと対応できていたし,白鵬は言わずもがな.
稀勢の里は,辛い幕開けとなってしまったなぁ.メンタルが強くはないだけに,明日以降も負けが続いてしまいそう.そうなると,場所中に引退もありうる(というか,そうなる).
もともと,稀勢の里は無理やり横綱にされた感じがあって,ある意味被害者でもあると思う.大関時代は,優勝こそ昇進直前の一回のみとはいえ,二桁を安定して勝っていただけに,改めて,横綱という地位の重さを思い知らされる.
個人的には栃ノ心に明日から巻き返してほしいと思います.