2019 大相撲 秋場所 3日目
一人横綱の鶴竜と大関豪栄道がどこまで星を落とさずにいられるかが優勝争いのカギになりそうだ.
昨日は不戦勝で星を拾えた阿炎.今日は大栄翔戦.立合い諸手はいつも通り,すぐに叩き込んだ阿炎.物言いがついたが足は残っており,軍配通り阿炎の勝ち.
貴景勝は実力を上げてきている朝乃山戦.立合いはじいて叩き込みで貴景勝の勝ち.立合いの辺りが良かったのだろう.
御嶽海は逸ノ城との取り組み.張り差しから叩きを入れた逸ノ城だが御嶽海が残してそのまま寄り切り.逸ノ城らしくない取り組みとなってしまった.
連敗で絶体絶命の栃ノ心は金星を挙げた北勝富士との一番.合口が悪い相手にどう取るか.二回ほど立合い不成立だが,三度目の正直でかちあげ気味に立つ.北勝富士はまわしをとらせまいと突き放すが栃ノ心も落ち着いて対応.上手を取るも,冷静に体制を整える栃ノ心.上手を十分に引き付けて最後は寄り切り.嬉しい初日が出た.
豪栄道は遠藤戦.左上手が早く一気に出し投げを打つ豪栄道.しかし耐えた遠藤の逆襲で体制を作られ,もろ差しを許して寄り切り.豪栄道は3日目で土がついてしまった.
鶴竜は碧山との一番.激しく突いて攻めた碧山だが,上体が前に出ていたため簡単に叩きを食ってしまった.鶴竜は危なげなく3連勝とした.
上位陣では早くも全勝が鶴竜のみとなってしまった.鶴竜がこのまま安定した内容を続けられるかどうかが今場所の重要なポイントだろう.