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第60期 王位戦 最終局 二日目 豊島王位vs木村九段

封じ手は☗7四桂打。後手の守りを剥がしに行く。

☖7六歩☗6八玉☖7二金☗7三銀成☖5二飛にて昼食休憩.非常に難しい局面だ.

休憩明けで☗2四歩と一旦突き捨て.

☖同歩☗6二歩打と踏みこんだ垂れ歩.

☖7七銀打☗5八玉☖7八銀不成☗6一歩成☖6九角打☗4九玉で後手の攻めがさく裂する.☖3六角成☗6二と☖4六馬☗5二とで飛車と角を取り合う.

☖3一玉☗7二成銀☖3六金打☗4二金打☖同金☗同と☖同銀☗8一飛打☖2二玉☗4七金打で後手が勝ち筋に入ったか.

☖2七角打☗3九玉☖4五桂☗3六金☖同馬☗2七飛で先手が形作りか.

☖同馬☗2三金打☖同玉☗2一飛成☖2二飛打にて先手投了.

110手まで後手の勝ちとなった.

木村九段にとっては悲願の初タイトル獲得となり,かつ46歳3ヶ月という最年長初タイトル獲得者としての記録樹立,しかも相手が豊島名人であった.

 

木村九段のタイトル獲得を願っていた数多くのファンにとっても非常に嬉しい一局となったであろう.今後の飛躍も期待したい.

一方の豊島名人は悔しい防衛失敗で名人のみの一冠に後退したが,次の竜王戦での再起を願う.