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第4期 叡王戦 挑決トーナメント 準決勝 渡辺棋王vs菅井七段

最新のタイトル戦である叡王戦の挑決もベスト4が出揃い,一方は永瀬七段が決勝へ駒を進めた.

本カードも現在15連勝と絶好調渡辺棋王vs若手振り飛車党のトップ菅井七段と非常に面白い対決だ.

先手は菅井七段で,戦型はゴキゲン中飛車.対する後手の渡辺棋王は,角道保留の左美濃+超速である.

持ち時間の短い棋戦らしく,急戦調の将棋で26手目△7五歩で開戦.

▲同歩△同飛から後手は△7三桂と桂馬の活用を図る.そこで先手が▲7二歩打とと金作りを目指す.

そこで後手も△3四歩と角道を開けてから銀交換と飛車交換で激しい展開に.

ここまで僅か38手で急戦らしく非常に早い展開となった.

先手がと金で桂馬を取っている間に,後手も馬を作って1九の香車を取る.

しかしここからの先手の攻めが鮮やかで,▲7九飛打~▲6三とが俗手ながら後手陣に迫る厳しい攻め.△同金と守りの金をそっぽに向かせてから,▲7七角と後手の馬にあて,馬を抜いてしまうことで,後手の守りを一気に薄くする.

その直後の▲4二銀打が非常に痛い一手で▲3一角打~▲2五桂打と玉を追い詰めてゆく.

結果は69手で先手の勝ち.

 

菅井七段は王位失冠から暫く不調が続いていましたが,また復活してきましたね.

渡辺棋王は残念でしたが,この後も王将戦棋王戦があるのでがんばってほしいです.