スイス滞在記【7日目】 - ご注文はカフェインですか？

今日で一週間ですか．早いものだ．

昨日洗剤を買っておいてので，朝食後に洗濯．

15min/CHFでまあまあって感じ．乾燥機も同じ値段でした．ただし小銭しか使えないので小銭を入手しておく必要がある．口座が使えるようになるまでもつのか？

洗濯が終わったところでハンガーが足りないことに気づいたので，年中無休のCoopがあるローザンヌ中央駅へ向かう．

IOC本部がある街なので，ここぞとばかりにシンボルを全面に押し出していました．

一方，意外とCoopが小さくお目当てのハンガーは発見できませんでした．

余談だが，CoopやMigroはいわゆる総合デパートの側面があり，大きい店舗では家電やら服やらとにかくなんでも売っているので基本的にこの2店で生活が完結できる．加えて，いわゆるオリジナルブランドの商品も多数そろえてあり，これが結構安いため，物価の高いスイスに在って非常に助けになる．

仕方なく，Lausanne-Flon駅の近くにあるMigroへ向かうことに決めた．

その前にお昼をマックでたべました．海外で困ったら馴染みのファストフードは安心だよね？

ビッグマックセットで8.9CHF．安いと思ったが，よくよく考えればほぼ千円．モスより高え、、

初めての週末であるし，まずはテリトリーを広げたいのでLausanne-Flon駅を中心に市街散策．

以下余談．Flonからローザンヌ中央駅までは徒歩10分程度であるが，途中が殆ど坂で，且つ急勾配なので結構疲れます．ローザンヌの街自体がかなり起伏があるのでMetroやバスを使った移動が殆どになる．そうなると前述のHalf-Fare ticketが非常に役に立つ．

まあ，短期滞在(~2週間程度)であれば，ホテルから交通機関無料券がもらえるのであまり問題は無いと思われる．

余談続き．Lausanne-Flon駅周辺は近年の再開発により非常に活気づいた街となっているらしく，前述のMigro, Coopを始め様々なレストラン，お土産店，本屋，服屋，飲み屋等々一日中散策できるエリアとなっていて，レマン湖ほとりのウシー地区とはまた異なった趣である．

ローザンヌではオリンピック博物館とならんで有名なローザンヌ大聖堂があるので，食休みがてら訪れた．

なお余談であるが，このローザンヌ大聖堂は正式には「ローザンヌのノートルダム大聖堂 (cathédrale Notre-Dame de Lausanne)」というらしい．ノートルダム大聖堂といえばパリにあるものを指すのだと思っていたが，「ノートルダム」という単語はフランス語で「私達の貴婦人」=聖母マリアを表し，聖母マリアに捧げられた寺院で，フランス語圏にあるものは全てがノートルダムの名を冠する．

さらに余談．ノートルダム大聖堂はゴシック建築の一つである．中世~近世ヨーロッパでは，ロマネスク建築に始まり，ゴシック建築，ルネサンス建築，バロック建築，そしてロココ建築と時系列順に建築様式が変化していった．

このあたりは，いわゆる欧州のキリスト教的権威付けとしての建築の歴史的価値や，地政学的な要素による建築物の構造などを，日本の寺院等と比較すると面白い．不変性や華美な装飾，神の威光を全面に押し出す風貌は我々にとって，少なくとも私にとっては非常に新鮮である．

日本は地震という災害の多い地であることや，万物流転，自然との調和などが規範となる仏教，神道であるために建築自体はこじんまりしていて，庭園といった風靡を洗練させていったのだろう．

ステンドグラスなど視覚的に教えを伝えるのもキリスト教的な要素，即ち，言語に依らない布教活動である．